作品の感想を考察で裏付けるブログ

というのは名ばかりの、あまりにも煩雑なブログ

丸戸があるんだ……どうしてもやらなくちゃならない、大事な。

まず、タイトルからして悩んだ。

俺は絶対に丸戸から離れて行ったりしない!

それでも俺、丸戸のことが好きだから。

誰もが比較的丸戸信者になれる方法を、一緒に考えよう?

それは苦労の買い値じゃなくて、丸戸作品の売り値だ。

俺、は…………丸戸のことが、好きなんだ。

とかね!?

まあ上記のは全部一人の主人公のセリフが元ネタなんですけども。

やっぱり言い回しがいいですよね。丸戸さんの書く文章は。

 

なお本記事では、あなたの性格、好みからあなたにオススメの丸戸作品を提示します。

すでに丸戸信者の人はあーでもないこーでもないと文句を垂れて楽しんでください。

 

 

1.この青空に約束を

通常、多くの丸戸ファンが初心者にリコメンドする作品といえばパルフェで間違い無いだろう。

ただ私はこの作品の方が、敷居が低いのではないかと感じている。

その理由はこうだ。

青い空、青い海、憧れの島暮らし、寮生活、新学年、少女との出会い、訳ありの幼馴染、黒ストの生徒会長、酒を煽る女教師、ポンコツ学生理事長、ヤリチン主人公、未成年飲酒、エトセトラ、エトセトラ……。

ここには俺たちの待ち望んでいた全てがあるではないか!

どれもキャッチーでわかりやすい要素ばかりという、この親しみやすさ!

やっぱりエロゲは学園もの!

ヤリチン万歳!未成年飲酒万歳!

 

ということでね、まあ初心者におすすめする理由がわかっていただけたんじゃないですか?

えっ、全然わかんない?しょうがないなあ、じゃあもうちょっと話しますか。

 

この作品はですねえ、どこをどう切り取っても面白いんですよ。

どのルートに行っても、通常パートの素朴な一コマも。

全ての瞬間に同じ血が流れている。

だからそこらの学園ものとは没入感が全く違う。

全てのシーンを貫く一つのテーマがしっかりしているから、細かいところまで良く見えてくるし、通常パートでだって感動できる。

つまりはものすごい優等生的作品なんですよね、法律は破ってますけど。

そしてプレイ後には、すでに終わってしまっている私達の青春までもが輝いていたような気になれる。

すごい純粋できれいな作品なんです。

 

だから、エロゲ初心者の人、素直な人、学園ものが好きな人、田舎が好きな人、全ルートに平均値を求める人、熱血が好きな人におすすめです。

それから、年上好きにも強くおすすめしたい。

二人も年上ヒロインがいて、どちらも完成度がかなり高い。超萌えます。

 

反対に、不良が嫌いな人、年下好きな人、都会派の人、全体の調和よりも突き抜けた部分が欲しい人には他の作品から入ることをおすすめします。

 

2.パルフェ

出たわね!世界一おすすめされてきた丸戸作品。

もはやエロゲ界でもっとも初心者におすすめされてきたと言っても過言ではないくらいだろう。さすがに嘘か。

この作品の主人公は大学生だ。

というかもはや学生とも言い難い。

カフェの店長だ。

そう、このエロゲはめずらしくも社会人ものなのだ。

ちなみに丸戸さんはよく主人公を社会人にしたがる。

さすが、三十禁エロゲライターと言われるだけのことはある。

そしてこの作品はヒロイン格差がすごい。

人気だけではなく、ストーリーの緻密さからして歴然とした差がある。

ただし、一人のヒロインのルートがすんごい。

もうすんごいのだ。

別に他のヒロインも全然悪くないのだが、そのルートがあるせいで霞む。

だからやる順番を間違えると尻すぼみに感じる可能性が高いという危険がある。

 

おすすめしたいのはメイド服が好きな人、腐れ縁ヒロインが好きな人、ツンデレが好きな人、熱いストーリーが好きな人、姉キャラが好きな人、超展開が好きな人です。

 

逆におすすめできないのは全体の整合性を気にする人、働きたくない人、家族が嫌いな人、それから気軽にプレイしたい人辺りですかね。

 

3.世界でいちばんNGな恋

この作品はアパートという名の長屋で女の子と暮らすハートフルコメディもの。

他の作品に比べてコメディ要素がめちゃくちゃ強い。

主人公はアラサーハイスペック無職。

そしてメインヒロインが中学生……。

サブヒロインも元妻だったり取締役の女子大生だったりなんか淫乱な女子社員だったりクセが強い。

それから全員超エロ可愛い。

丸戸作品にしては珍しくHシーンがちゃんとエロい。

普通はエロいというよりは辛いとか切ないことが多いからね。

ルートも全員よくできていて、笑いあり、エロあり、涙ありの良作に仕上がっている。

あと特筆したいのは、主人公の年齢が高いおかげで21とか27とかのヒロインすら年下なこと。

通常そのくらいの年齢は年下ヒロインだからかなり新鮮。

大人相手なので生々しい話もガンガン出てくるのもいい。

しかしそれでいて主人公は超ダメ男。

自分が守ることはない。常に守られる側。

そのギャップが面白い。

 

おすすめしたいのはコメディが好きな人、年の差恋愛が好きな人、エロが好きな人、ロリコン、元妻みたいな展開が好きな人、社畜が好きな人、運の無いハイスペックな主人公が愛せる人、ラフにエロゲがしたい人ですかね。

 

おすすめできないのはシリアスな作品がやりたい人、年上お姉さん好きの人、働きたくない人、気の弱い主人公が嫌いな人です。

 

4.ショコラ

出たわね、喫茶もの第一弾にして丸戸さんの出世作

この作品もパルフェと同じで特定のルートがめちゃくちゃ強い。

しかしこっちは2ルート強い。

どっちも過去に因縁を抱えてる系で、ものすごいエモくなれる。

あと初期作品なので粗削りでフェティシズムが高い。

彼のやりたいことが思う存分詰め込まれていてハマればでかいと思う。

主人公に関しては、他の作品に比べて少し劣るかな。

キャラが立ってないし、結構受け身な感じがする。

NG恋の主人公も受け身だったけどあれは機能してたからいい。

こっちは少し違和感がないでもない。

それとシステムが貧弱。プレイしづらい。選択肢が多すぎるのに周回が大変。

 

よっておすすめできるのは作家の初期作品が好きな人、フェティシズム性向が高い人、エロゲに慣れた人、ウダウダしたヒロインが好きな人、幼馴染キャラが好きな人です。

 

おすすめできないのは周回プレイが嫌いな人、エロゲ初心者、ルートの平均値が欲しい人、主人公のキャラを重視する人です。

 

5.WHITE ALBUM2

一言で言うならば、神。

この作品は丸戸の最高傑作。

ありえないほどボリュームがあって、ありえないほど練られている。

話がめちゃくちゃ深くて、めちゃくちゃエモくて、めちゃくちゃ辛い。

ドM製造機。

今までの作品よりもさらに現実的なストーリーで、嫌というほど因果応報。

全ての人間にプレイしてほしい私のバイブル。

ただそのあまりの苦しさから大抵の丸戸ファンはこの作品から入門を薦めることはない。

しかし私は声を大にして言いたい。

いいから、WA2を、やれ。

この超大作は他の丸戸作品より頭三つくらい飛びぬけている。

覚醒している。

いいものを後回しにするなんてありえない。出し惜しみはよくないのだ。

だからどれからやるかまだ決めかねている人は、覚悟してここからスタートしてほしい。

きっと報われるから。

 

ストーリーは浮気ものだ。

しかし真のテーマは、個人と社会のつながりだ。

あなたはこの作品をプレイする中で欲望と理性の間で引き裂かれるだろう。

正しい選択は何か、一番大切なものは何か、そして、傷つけなければならないのは誰かを選ぶことを迫られる。

そしてその選択により発生する喜びも辛さも全て背負わなければならない。

どこまでも現実的で、どこまでも因果応報。

これはそういう作品だ。

それからキャラは全員が優しく温かい人間だ。

なのにうまくいかないですれ違い、間違える。

誰かに誠実であるために、他の誰かに嘘をつく。

つまりどこまでも人間的な作品でもある。

 

ルートに関しては、全てのルートがパルフェの飛び抜けたルートと同じかそれ以上のクオリティを持っている。

ルートの格差はほぼない。誰を選んでも等しく傷つき、傷つけ、幸せになれる。

ヒロインの配置も完璧に近い。

年上あり、年下あり、変わり種ありでバラエティにも富み、全員が魅力的。

主人公は真面目で、ハイスペックで、いい奴。だがどこか欠けていて思い詰めるタイプ。

どこまでも真剣な男だから、絶対に中途半端には終わらせないし、社会的な責任も全うする。

 

そして、おすすめしたいのはボリュームのある作品がやりたい人、とにかくいいものがやりたい人、真面目な人、真剣な人、辛さに耐えられる人、人間が好きな人です、

 

おすすめできないのはエロゲをエロ目的でやる人、時間の無い人、あまりハートが強くない人、太宰的な自虐が嫌いな人、キャラの濃い主人公が嫌いな人です。

 

最後に一言。

丸戸をやれ!!!!

好きなジブリ作品について

一番好きな作品は海がきこえる

二番目は紅の豚

三番目は魔女の宅急便

四番目がハウルの動く城

こんなかんじですね。

 

好きな女性キャラは里伽子、フィオ、ジーナ、ソフィー、キキみたいな感じ。

ソースケの母のリサも好きです。

つまり気の強い女子最高ってことですね。

 

実はナウシカもののけ姫を観たことがないモグリなのであんまり偉そうなことは言えないんですけど。

 

それから苦手なのは耳をすませば

これは海がきこえるが気に食わなかった宮崎さんが反発して作った作品らしいんで合わないのも納得です。

ブギーポップについて

アニメの1話と2話を観ました。

一言で表すと、私には合いませんでした。

というかどこに面白さがあったのか全くわかりませんでした。

おそらくこれ、ストーリーラインで見せるタイプのアニメではないですよね。

わざと語らない空白で物事を語るタイプに見受けられました。

でも大抵そういう作品ってただ中身が無いだけなんですよね。

しっかり中身があってわざと語らない作品っていうのは、語らない中でもしっかりと大きなテーマを提示してくるものです。

しかしこの作品からはまだテーマを感じ取れない。それが一番心配です。

 

あとは簡単にキャラを殺すところが気に食わない。

紙木城さんをあっさり殺したのは、はあ?って感じでした。

まずあの狭い教室の中にマンティコアさんとエコーズさんがいるのに気付かないってどんな茶番なんですかね?

あれじゃ作為性がありすぎですよ。

死が安すぎる。

エコーズを救った紙木城を突発的にあっさり殺すことで現実のランダム性というか、運が支配する無情感を描こうとしたんでしょうけど、先に挙げた作為性がそれを邪魔しています。

こんなキャラの使い方ではちょっと信頼できませんね。

 

あとは設定に既視感がありまくりです。

全く目新しさが無い。

おおよそこの作品がその開祖と言われていますが、そんなものは面白さと何も関係ありません。

このタイミングでアニメ化をした時点でそういう見られ方をするのはわかっていたはず。

それを押してやっているわけですから、何か勝算があったのでしょうが、見通しが甘すぎませんかね?

やるならもう三、四年くらい前にやるべきだったでしょう。

ちょうど人がポンポン死ぬ作品が流行ってましたからね。それに乗ればよかったんじゃないですか?

この作品に時代の潮流に逆らうだけのパワーがあるとは、私には思えませんので。

 

あと話が分かりやすすぎる。

もっと大胆に会話を削ったほうがいい。

キャラに語らせずに、間と背景とメタファーで暗示したほうがこの作品にはあっているはず。

視聴者に中途半端に擦り寄るのは原作ファンにも新規にも気に入られずどっちつかずになりかねませんからね。

 

というわけで一応もう少し経過は見ますが期待はしないでってことになりそうです。

もう少しライトで萌えよりなウザメイド、私に天使が舞い降りた!

私に天使が舞い降りた!の1話を観終わりました。

軽い感想と今後の展望を書きます。

 

タイトルにある通りこの作品では動画工房がウザメイドに続き、またもやおねロリとでも言うべきジャンルに挑戦してきましたね。

しかしこれもタイトルに書いてある通りですが、こちらはもっと萌えよりです。

ウザメイドはロリと百合をギャグ+ホームコメディ+ホラーで料理した作品だったので、主題は近しいけれども味付けは違うといったところでしょうか。

ただ、主人公はなかなかに暗い問題を抱えていそうです。どうみても学生ではないのに働いてないし。

そういう意味では、ロリが問題を抱え、それをお姉さんが解決する過程で自らも成長していったウザメイドとは反対の構図になりそう。

つまりお姉さんが抱える問題を、ロリの純真さと成長でほぐしていくってことです。

そこを丁寧に描く感動的な作品なのか、萌えとミックスさせたポップな作品なのかという比重はまだわかりません。

しかしなってほしくないのは中途半端ですね。二兎を追うのはやはり難しいものですから。まずはコンセプトをしっかり遵守していってほしいなと思います。

 

次は主人公の妹役の長江里加さんについて。

いやあ、うまい。この人はあそびあそばせのオリヴィア役でしたが、元気なロリキャラをばっちりこなしています。

若くしてこの幅の広さ、すばらです。

 

作画はなんの問題もありません。

ウザメイドは線がくっきりしていてキッズアニメのようでしたが、こちらは全体的に柔らかくて繊細ですね。

どちらかと言えばこちらが普段の動画工房かなとは思います。

NEWGAMEや未確認で進行形なんかに近いふわっとした雰囲気です。

安定の動画工房なんで、今後崩れる心配もないでしょう。

 

それと作画の中でも特に背景が素晴らしいことを指摘しておきます。

キャラの萌え萌え感に対して外の建物や自然は水彩画的な淡い色付けです。

水彩画調のタッチって、結構現実的な作品に用いられることが多くないですか?

そこをあえて萌え萌えのこの作品に合わせてきた。

主人公が引きこもりなこともあって、ここに製作陣のかなりのこだわりがある、と僕は見ています。

ある程度、狙っている演出効果の予想はできますが、それはこれからより明らかになっていくはずなので今は語らないことにします。

ただ軽いストーリーの裏にテーマがある。そういうちょっとした緊張感があって、期待感を煽られました。

 

あとは採光についてですね。

よくある手法ですが、光を多く取り入れて画面をボヤけさせています。

だからどこか幻想的で繊細な感じがするのでしょう。

 

キャラとしては主人公が一番好きです。

服作れてお菓子作りもうまいとかサラッとハイスペックで可愛い。

それでいてちょっと影のあるスレた部分もあってギャップ萌え。

なかなか気に入りました。

あと私は純真なロリに好意を抱かないノーマルな人間なのでお母さん達にも期待していきたいところ。

ロリコンだったら私なんかよりずっとこの作品が気にいるんでしょうね。きっと。

 

音楽については正直あまり印象にないです。まあ多弁な背景や人物の表情がありましたから、作品として調和するために大人しくさせているのでしょう。

印象がない分には問題ありません。

音楽が問題になるのは悪目立ちしたときですから。

 

まあこんな感じでファーストインプレッションについては締めておこうかなと。

いろいろと深読みしましたが、あまり考えて観るアニメではないはずなので気楽に付き合っていきたいです。

三ヶ月よろしく。