作品の感想を考察で裏付けるブログ

というのは名ばかりの、あまりにも煩雑なブログ

ブギーポップについて

アニメの1話と2話を観ました。

一言で表すと、私には合いませんでした。

というかどこに面白さがあったのか全くわかりませんでした。

おそらくこれ、ストーリーラインで見せるタイプのアニメではないですよね。

わざと語らない空白で物事を語るタイプに見受けられました。

でも大抵そういう作品ってただ中身が無いだけなんですよね。

しっかり中身があってわざと語らない作品っていうのは、語らない中でもしっかりと大きなテーマを提示してくるものです。

しかしこの作品からはまだテーマを感じ取れない。それが一番心配です。

 

あとは簡単にキャラを殺すところが気に食わない。

紙木城さんをあっさり殺したのは、はあ?って感じでした。

まずあの狭い教室の中にマンティコアさんとエコーズさんがいるのに気付かないってどんな茶番なんですかね?

あれじゃ作為性がありすぎですよ。

死が安すぎる。

エコーズを救った紙木城を突発的にあっさり殺すことで現実のランダム性というか、運が支配する無情感を描こうとしたんでしょうけど、先に挙げた作為性がそれを邪魔しています。

こんなキャラの使い方ではちょっと信頼できませんね。

 

あとは設定に既視感がありまくりです。

全く目新しさが無い。

おおよそこの作品がその開祖と言われていますが、そんなものは面白さと何も関係ありません。

このタイミングでアニメ化をした時点でそういう見られ方をするのはわかっていたはず。

それを押してやっているわけですから、何か勝算があったのでしょうが、見通しが甘すぎませんかね?

やるならもう三、四年くらい前にやるべきだったでしょう。

ちょうど人がポンポン死ぬ作品が流行ってましたからね。それに乗ればよかったんじゃないですか?

この作品に時代の潮流に逆らうだけのパワーがあるとは、私には思えませんので。

 

あと話が分かりやすすぎる。

もっと大胆に会話を削ったほうがいい。

キャラに語らせずに、間と背景とメタファーで暗示したほうがこの作品にはあっているはず。

視聴者に中途半端に擦り寄るのは原作ファンにも新規にも気に入られずどっちつかずになりかねませんからね。

 

というわけで一応もう少し経過は見ますが期待はしないでってことになりそうです。